雨漏り 放置
雨漏りを放置してもいいかな・・・と判断する方がいますが、危険すぎます。
どのろうなリスクがあるのかを見ていきましょう。
①家の耐久性悪化
まずは家の耐久性が極端に落ちます。
一見大丈夫に見えても、屋根裏などを見てみると柱が腐っていたりしますが、重要な構造部分だったりすると耐震性などが著しく失われてしまうこともあります。
②漏電
どのような経路で雨水が漏れてきているのかによっては、電線などに雨水がかかり漏電するリスクもあります。
漏電によって火事などになればそれこそ人の命にかかわることです。
すぐにでも雨漏り診断を依頼して対策を取りましょう。
③カビ
雨漏りを放置しておくと、いつの間にか屋根裏がカビだかけになっていることがあります。
それに、壁とクロスの間に雨水が流れ込んでそこに大量にカビが生える可能性もあります。
カビの胞子が肺に入り込むと呼吸器系の病気を引き起こす可能性もあるので、特にお子さんがいるお家はすぐに修理をして、カビが生えないようにましょう。
これら3つの要因以外にもありますが、雨漏りをしているのであれば、まずは確実に修理が必要になります。
放っておいて後で取り返しのつかないことになる前に対策を取りたいですね。
雨漏り調査
雨漏り調査にかかる費用はどのぐらいなのでしょうか。
通常目視だけの雨漏り調査の場合は無料で行ってくれるところが多いですが、黙示のためその人の熟練度によってムラがあります。
先日「雨漏り診断士 - 雨漏り」で書いたような雨漏り診断士の資格をきちんと保有している業者に依頼をしたほうがいいでしょう。
実際に本格的な雨漏り調査を行う場合、方法は3つあります。
①散水による調査(5万円程度)
晴れた日にお水をホースで散水して雨漏りの経路を探る方法ですが、この方法は人によってお水の流し方が異なるのでムラがあり、また確実に経路を発見できるものではありません。
費用は一番安いのですが、精度が不確かなので僕は個人的にこの方法はおすすめしません。
②紫外線投射発行調査(15万円程度)
特殊な液体を流して、それに紫外線を当てると青白く光る性質を生かして、雨漏りの経路を探ります。
散水に対して費用が三倍程度になりますが、この方法は散水よりも精度が高く、雨漏りの原因となっている箇所を探しやすいと言われています。
③赤外線サーモグラフィ(20万円程度)
この方法は特に液体を流すことはせずに、赤外線をあてて問題の箇所を探す方法です。
建物への負担もないし、確実性が高いですが、費用は少し高めになりますね。
以上、雨漏りの目視での調査は大抵は無料、本格的な調査には3つの方法があります。
雨漏りの補強工事を考えると安い散水による調査にしたくなりますが、僕はより精度の高い②か③の調査方法をおすすめします。
雨漏り 保険
賃貸で雨漏りが発生した場合、保険は適用されるのでしょうか。
まず、そもそも雨漏りの修繕は貸主と借主はどちらが費用を支払うべきなのでしょうか。
これはとても簡単で、結論から言いますと貸主が支払うことになります。
その根拠としては民法で貸主に対して以下のような条文が定められています。
賃貸人は賃借物の使用及び収益に必要なる修繕をなす義務を負う
と定められています。つまり貸主は最低限住める環境を提供しなくてはならず、これは雨漏りも含まれているのです。
ところで、貸主さんにとっても痛い出費ですが、雨漏りは火災保険対象になるのでしょうか。
実は意外と保険対象外の場合も多く、建物の老朽化や施工不良、屋根や外壁からの浸み込みは保険の対象外となっているので注意が必要です。
どのようなケースが保険の対象になるのかといいますと、
・落雷で壊れた壁から雨漏り
・台風で壊れた屋根から雨漏り
など自然現象が起因となって雨漏りをしてしまった場合と言えますが、本当にケースバイケースなので実際に建物の損害調査をしてみることで、どの程度保険でカバーされるのかなども立証されます。
どうせ保険対象外だろ・・・と諦めずに、調査をしてみると意外と保険適用範囲ということもあるので、まずは調査をしてみてくださいね。
雨漏り診断士
世の中には雨漏り診断士という資格があります。
そんなの必要あるのか?雨漏りなんて一目瞭然じゃないか?と思うかもしれませんが、実は雨漏りの原因を突き止めるのは至難の業なんです、特に日本では。
特に日本ではの意味ですが、日本には以下のような様々な工法があります。
木造軸組工法、プレハブ工法、鉄筋コンクリート造り、ツーバイフォー工法、重量鉄骨造り
ここまで建築工法が多いのは世界で見てみても日本だけとのことです。
それに加えて日本には雨季もあれば台風も来るので、雨漏りのポテンシャルも高い。
従来は職人さん(らしき人も含めて)が「大体この辺だろう」と検討をつけて雨漏りのの箇所を特定して補強を行ってきましたが、職人さんによってその技術はまちまちで、対応が遅れることもあります。
これだけ工法が多い国で、しかも雨漏りの基礎を学ぶ環境がなかったので、建築に関しては職人でも雨漏りに対してはプロフェッショナルとは限らないんですね。
こういう事態に対応すべく生まれたのが「雨漏り診断士協会」です。
学べる内容は以下3カテゴリーに分けられており、難易度は非常に難しいです。
「建築の基礎知識(施工・構造)」
「雨仕舞いと防水の基礎知識」
「雨漏り診断の実例・実務」
ですが、その分資格を持っている人はどんな工法に対しても高い診断力を持っており、信頼ができます。
雨漏りの診断を依頼しようと考えている家主さんはぜひその工務店や業者にこの「雨漏り診断士」の資格を持っている人がいるかを確認してみてください。
雨漏り 火災保険
雨漏りの際に火災保険は適用になるのでしょうか。
これには雨漏りした原因が自然災害なのか、それとも経年劣化が原因なのかで異なります。
これを判断するのは私たち住居者でもなければ、保険会社でもないんですね。
日本損害保険協会の資格を持った鑑定士が訪問して、その方が調べて保険会社に報告します。
第三者機関でないとフェアに見て判断ができないので、このようなシステムになっているんです。
「家は古いし、どうせ火災保険なんて適用されないよ・・・」
と勝手に判断をすると、本当は火災保険の対象なのにもったいない結果になってしまうことがあります。
そもそも経年劣化が原因の100%となるケースは非常にまれですので、自分で決めないで一度保険会社に問い合わせてみてくださいね。
ちなみに、あくまで自然災害が原因の場合のみ保険の対象となると書きましたが、以下のような場合は対象外ですのでお気を付けください。
・以前修理した同じ部分からの雨漏り
・塗装をした屋根から雨漏り
・新築の屋根から雨漏り
雨漏り 原因
雨漏りの原因の一つに壁があります。
どうして壁が原因になるのかというと大きく3つの原因があるんです。
①台風など自然災害
普通外壁は雨が上から降ってくると想定して作られています。
でも台風時は暴風によってある意味どの角度からでも雨が降ってくるんですね。
そうなると、もともとそういう雨を想定していなかった箇所から雨水が侵入してきて雨漏りとなることがあるんです。
台風時の雨漏りは外壁のどこかの隙間を疑ってみるといいかもしれません。
またこのような雨漏りの場合、保有している火災保険によっては保険の対象になることがありますので一度保険会社に問い合わせてみてくださいね。
②外壁の劣化
シンプルに経年劣化により外壁に使われているサイディングなどのどこからか雨漏りしている可能性もあります。
また外壁だけではなくシーリングなどの劣化によって隙間から水が入ってきていることもあります。
③壁そのもののダメージ
外壁の内側にある壁が①や②、その他の理由ですでに損傷を受けている場合も雨漏りはしやすいです。
この場合問題となるのは、内側の壁となると割と大規模な補修工事が必要になり、時間も費用も掛かるようになります。
特に雨季や夏場の強い雨、台風に備えてきちんと事前に補修をしておくことをおすすめします。
以上の3つの理由が外壁から雨漏りする主な原因となります。
雨漏り 応急処置
大変!雨漏り!
雨漏りが起こったとき、室内の応急処置から開始します。そして原因となっている屋根裏の雨漏りの対処をします。
やり方ですが、まずはビニールシートか、無ければ新聞紙を雨が落下してきている箇所に敷きこれ以上水分を床に広げないようにします。
そして、その上にバケツをおいて、中に新聞紙やキッチンペーパーを入れておいて垂れてくる雨水をキャッチします。
新聞紙やキッチンペーパーを入れておく理由は、ある程度お水が溜まってくるとその水面で跳ねて水滴が飛び散るので、それを防ぐためです。
雨水が垂れてくる場所がランダムの場合は、釘にひもをつなげて、その釘を雨漏りしてくる箇所に挿します。
そうすると水滴がひもをつたって落ちてくるので、そのひもの先をバケツにいれておくと水滴を誘導できます。
まずは室内の雨漏りの防ぎ方でした。
続いて屋根裏に上がれるお宅は防水テープを持って屋根裏に上がります。
そして、雨漏りしている周辺をぞうきんで拭いて、防水テープを雨水の流れの下流から順番に貼っていきます。
この時のコツとしては、できるだけ雨漏りしている部分に絞って防水テープを貼ることです。
あまり貼りすぎると雨水の進行方向が変わって、他の部分に雨水が行き被害を広げてしまうからです。
まずはこれで応急処置はできました。
けがをしないように気をつけて応急処置をしてください。