漏電が原因で雨漏りした場合
雨漏りが原因で漏電は十分に起こります。
電気製品は漏電しないように絶縁処理というのが施されているのですが、それでも限界があり水分が付くことで漏電を引き起こす可能性があります。
家の中には想像以上に多くの電化製品や配線が張り巡らされており、少しの雨漏りが火災などの大惨事に繋がることもあります。
屋根裏や天井での雨漏りは漏電を気が付かせるのを遅らせ、気が付いたら手遅れになってしまうこともあります。
では、そのような漏電を未然に防ぐ方法はないのでしょうか。
一番いい方法としては漏電ブレーカーになります。
家庭にはブレーカーが付いていますが、それをよく見てみると漏電ブレーカーがついています。
以下イメージの赤枠の部分が漏電ブレーカーになります。
万が一漏電した時に電源を落としてくれ火災に繋がるのを防いでくれるのです。
※漏電ブレーカーがついていないブレーカーの場合は買い替えをおすすめします。
ここで漏電ブレーカーの使い方のコツです。
漏電ブレーカーが落ちた時は一度全てブレーカーを落とします。
そして、一つずつ各部屋のブレーカーを入れていくと、漏電が起こっている部屋で再び落ちます。
こうやって漏電の場所を明確にしてくことができます。
このほかにも、雨漏りを見つけて漏電が起こる前に防ぐ方法がより求められる行動です。
最近以下のような現象を見ていないでしょうか。
・天井や壁に染みができた
・水の滴る音がする
・快晴にもかかわらず部屋の中の湿気が酷い
・押入れなどにカビが発生している
このような現象を見つけたのであれば、雨漏りを調べてもらうことをおススメします。
まずは以下過去記事で応急処置の方法を紹介しています。
漏電に繋がる前に事前に雨漏りを見つけて対処しましょう。
マンションが雨漏りで漏電したら?
マンションが雨漏りして、しかも漏電してしまった場合の対処法です。
恐らく今慌てていらっしゃるかもしれませんが、落ち着いてください。
大丈夫です。
①共有部分や他の部屋でも同じかチェック
共有部分での漏電については、設備不良の疑いもあるので管理会社に連絡をして対応してもらいましょう。
また自分の部屋以外の部屋も漏電しているのであれば、これも管理会社へ連絡でOKです。
いずれのケースもご自身での負担はかからないと考えてもらってOKです。
②自分の部のみで起きている
このケースの場合、まずは以下の電気保安協会に連絡をしてみましょう。
大抵の場合無料で漏電が起こっているのかをチェックしてくれいます。
北海道でんき保安協会 http://www.hochan.jp/ 東北電気保安協会 http://www.t-hoan.or.jp/ 関東電気保安協会 http://www.kdh.or.jp/ 中部電気保安協会 http://www.cdh.or.jp/ 北陸電気保安協会 http://www.hokuriku-dhk.or.jp/ 関西電気保安協会 http://www.ksdh.or.jp/ 中国電気保安協会 http://www.ces.or.jp/ 四国電気保安協会 http://www.sdh.or.jp/ 九州電気保安協会 https://www.kyushu-qdh.jp/ 沖縄電気保安協会 http://www.odhk.jp/
同時に管理会社にも連絡を入れて、電気保安協会に調べてもらっている旨を伝えてください。
修理は電気保安協会は行っていないので、管理会社に提携している業者がいれば紹介してもらいましょう。
一点、○○電力などの電力会社は漏電などの対応はしていないので、間違えて連絡をしないようにしてくださいね。
天井から雨漏りで漏電
天井が雨漏りしている時に漏電しているかを確かめる方法と注意点を調べてみました。
まずは漏電しているかを調査する2つの方法です。
①漏電ブレーカー
停電時などにブレーカーを触ったことがある方は多いと思いますが、実はそのブレーカーの中に漏電ブレーカーというものがあります。
ちょうどメインのブレーカーの右ぐらいに漏電用のブレーカーがないでしょうか。
もしもこのブレーカーが落ちている場合は天井裏の雨漏りで漏電をしている可能性があります。
もしも落ちている場合は慌てずに過去記事「雨漏りの漏電で火災? - 雨漏り」で書いた先に連絡をして調査してもらいましょう。
②照明器具に水が溜まっていないか
もう一つは照明器具の確認です。
最近は天井につける照明器具が多いですが、天井から雨漏りしているとその照明器具に水が溜まっていることがしばしばあります。
ブレーカーを切って、照明器具をしっかりと見てみてください。
もしも水が溜まっている場合は漏電する可能性が高いので十分にご注意ください。
それと、天井からの雨漏りが上側れる場合は、電源コンセント付近は絶対に触らないようにしてください。
素人が触るにはあまりにも危険で、最悪命にかかわるリスクがあります。
電源コンセントの差込口だけでなく、電源コンセントの周りも触らないようにしてください。
先ほど紹介した過去記事に雨漏りの際に連絡すべき場所が書いてあるので、そちらを参考に先方に連絡を入れてください。
雨漏りの漏電で火災?
雨漏りによる漏電で火災になるケースは過去に多くありました。
雨漏りを放置するほど怖いことは無く、建物を損傷させたり、シロアリやダニ、カビなどの原因となったりしますが、漏電による火災はその最たるものです。
どうすれば雨漏りによる漏電での火災を防げるのか調べてみました。
以下は漏電に気が付くきっかけになる5つのポイントになります。
①建物の金属部分がびりびりする
建物の金属部分を触るとビリビリとした感覚があれば、漏電の可能性があります。
すぐに専門の業者に依頼をして調査をしてもらいましょう。
②雨が降るとなぜか停電する
雨の日になると停電してしまう場合は雨がきっかけになっている可能性が高いです。
雨漏りによる漏電なのか、もしくは庭や玄関の外にある外灯などの防水が不適切でなっているか不明ですが、こちらも専門業者への依頼が必要です。
③照明器具から水漏れ
照明器具から水漏れしている場合は、マンションであれば上層階の漏水の可能性が高いですが、一戸建ての場合は雨漏りのケースが多いです。
照明器具以外の家電に水がかかっている場合も簡単に漏電を引き起こすのですぐに業者への依頼が必要です。
④漏電ブレーカーが落ちる
家にあるブレーカーを確認してほしいのですが、家電を同時に使いすぎると落ちるメインブレーカーの横に漏電時のブレーカーがあると思います。
例外もありますが、その漏電ブレーカーが落ちている場合は漏電がどこかで発生してしまっています。
⑤電気代が高くなった
漏電によって効率よく流れなくなった電気のため、電気代が急激に上がることがありますが、これも漏電を見分ける一つの方法になります。
いずれのケースに当てはまる場合は、電気保安協会や電気工事会社に依頼をして調査をしてもらう必要があります。
電気保安協会の場合は無償で調査をしてくれるので助かりますね。
雨漏りは地震保険で?
地震でできた壁の穴から雨漏りした場合、地震保険の対象になるのでしょうか。
少し調べてみましたが、結論から言いますと地震保険では残念ながら対象外になります。
地震保険は以下のような状況を査定の対象としているので、地震による壁や屋根の穴から雨漏りした場合は査定の対象にはなっていないんですね。
地震等を原因とする火災、倒壊、埋没、流失によって損害が生じた場合
つまり地震保険では、家の外観からみて建物のどこに亀裂が入っているのかを査定しますが、雨漏り被害状況については何も調べません。
亀裂によって発生した損害については地震保険のカバー範囲外になるので、地震保険ではどうしようもありません。
ですが、火災保険であれば雨漏りをカバーできる可能性があります。
それについては過去記事の下記を読んでみてください。
雨漏りは保険で修理?
今までは雨漏りは保険で修理できるのいでしょうか。
色々と調べていると面白いことが分かってきたので共有させてください。
結論から言いますと、雨漏りは保険で修理が可能です。
できないと思い込んでいるのが現状で、また保険会社もはっきりと火災保険で雨漏りも適用されるとあえて宣伝していない事情もあるようです。
方法としては、火災保険の「風災」に注目します。
火災保険の適用となる風災は最大瞬間風速が20m/秒以上の風の場合と規定されています(大体どこの保険会社も同じです)
台風は最大風速が17.2/秒以上の時に「台風」になりますが、「最大風速」であって「最大瞬間風速」ではありません。
最大不足は10分間の平均で考えられますが、最大瞬間風速はその名の通り瞬間的にでもその風速が出れば計上されます。
一年間を通して春一番や台風、強風や突風などで一度は確実に20m/秒以上は記録されます。
・苔の生えた屋根
・錆があるトタン屋根
・サビた板金
・雨どいのチョーキング
さて、上記の現象はどれも風災が関係しているでしょうか。
風災が一番の要因かははっきりしませんが、風災が0%のものは一つもありません。
実際にこれらは某サイトで火災保険が適用されて修理できた一例として書かれています。
そのため、これらやこれら以外の他の現象も風災被害として保険を申請することは可能なんです。
本当に保険会社が大きな声で言っていないだけで、実際に保険適用で何十万円もする修理を全額賄っている家庭がいくつもあります。
屋根は外壁よりも二倍のスピードで傷んでいくと言われています。
その屋根を修理するとなると必ず足場を組むことになり、火災保険の条件である損害額が20万円以上の場合がほとんどになります。
ちなみにこの保険の条件である「損害額20万円以上」とは20万円以上の損害額がでれば全て保険でカバーしてもらえます。
最初は自己負担の費用が発生しますが、その自己負担した額も含めて全てを火災保険で支払ってもらえます。
よく「自己負担額が20万円以上もいるならいいや」と諦めてしまう方も多いですが、自己負担額は全て戻ってきます(重要なので繰り返しになります)。
以上、雨漏りは火災保険が適用になって直せるので、絶対にあきらめないで申請をしてみてくださいね。
雨漏りは保険で賠償してもらえる?
雨漏りは保険で賠償してもらえるのでしょうか。
結論から言いますと発生原因によってはなりますが、大抵の場合雨漏りは賠償の対象にはなりにくいです。
その理由ですが、雨漏りが火災保険に適用されるには事故や災害によって破損した部位からの雨漏りである必要があります。
例えば以下のケースです。
・落雷で壊れた屋根から雨漏り
・台風によって物が壁にあたり、そこから雨漏り
・地震によるひび割れから雨漏り
ですがこういうケースで雨漏りするケースはまれで、大抵は経年劣化による雨漏りがほとんどです。
経年劣化は予測ができた雨漏りになるので、保険の対象にはなりません。
ここで注意をしておきたいのは、事故や自然災害が原因であってもすぐに保険会社に連絡をしないと、雨漏りの因果関係が疑われ経年劣化扱いになり保険の適用外になることもあります。
発覚次第早めに保険会社には状況を伝えておく方が得策ですね。